ヒトの体にとって、水は不可欠です。
ヒトだけでなく、地球上のすべての生物にとって。
体の成長段階で水分含有量は変わります。
体が成長するにつれて、体内の水分量は減っていき、
変化の幅が小さくなっていきます。
赤ちゃんの体の組成の90%が水分です。
子供は80%、成人で60%まで減少し、高齢者は50%と言われています。
どの成長段階でも体の半分以上は水でできている、という事になります。
と言っても、体内のどこかに袋があって貯蔵されているわけではありません。
体の半分以上を占める水分はどこにあり、どのような働きをしているのでしょうか。
体内の水分の70%は各細胞に蓄えられています。
そして、20%が細胞と細胞の間を満たす間質液、
残りの10%が、血液やせき髄液として全身を絶えず巡っています。
この全身の水分が循環することにより、生命活動が保たれています。
・栄養素や酸素、老廃物の運搬
・ホルモンなど指令伝達物質の運搬
・神経と各組織(筋肉や臓器)とのイオンや電位交換の仲介
など。
水が重要な働きをしていることがわかります。
水が不足すると、この働きが低下してきます。
(頭の回転が落ちる、筋肉のパフォーマンス低下、免疫低下など)
1日あたりに排出される水分量は約2.5ℓと言われています。
(尿で1.5ℓ、残りは汗や便、呼吸など)
もちろん、個体差や状況によって異なります。
運動をした時や頭をよく使った時、疲労時などはより多くの水分が必要になります。
排出される水分と同量の補給が行われないと、水分不足と言えます。
また、飲料水以外の食物からも水分を摂取できることを考えると、
体重の3%を目安に水を飲むとよいでしょう。(体重60㎏→1.8ℓ)
ミネラルウォーターや、塩素・消毒薬を取り除いた濾過水など。
出来る限り、純水に近いものがよいでしょう。
体を正常に機能させるのに欠かせない水。
不足している方は結構多いです。
ぜひ、普段から水を飲む習慣を。