2022年8月1日
タイトル やさしいことばで日本国憲法
監修・解説 C・ダグラス・ラミス 訳者 池田香代子
発行 マガジンハウス
参考完読時間 109ページ/80分
1936年サンフランシスコ生まれ。現在は日本在住。
「世界がもし100人の村だったら」の対訳で有名な政治学者、執筆家、平和活動家。
タイトルの通り、現代日本人でもわかりやすい言葉で
日本国憲法新訳が掲載されています。
新訳は全文ではなく、
前文・第一〜三章・九章・十章とピックアップされており、
生活に身近なポイントを選ばれているようです。
(ちなみに、日本語の憲法と英文憲法は全文が掲載されています)
日本社会で生活する上で、必携の書かもしれません。
憲法は自らを守る盾であり、自らを律する聖典であると改めて思いました。
原文では、馴染みのない言葉も多く、
漢字の意味から推測してみてもよくわからなかったり、誤解していた部分もありました。
国会内における改憲派が多数となった今、
憲法改正の国民投票がいつ行われるかわかりません。
憲法を読んで理解を深めておかないと、賛成も反対もできません。
ある政治家が、
”国会内で改憲を推し進める前に、国民の憲法への理解を進めなければいけない”
という旨の発言をしていました。全くその通りだと思います。
”やさしいことば”で書かれたこの本は、
憲法を読むハードルを下げてくれて、憲法への理解を深める助けとなります。
学生時代以来、まともに憲法を読んだ事が無い方も多いのではないでしょうか。
(私もその一人です)
この本の助けを借りて読み直してみましょう。