クラニオセイクラル(頭蓋骨仙骨療法)・内臓マニュピレーション・タッチフォーヘルス・音叉療法・カラーセラピー
バランスボディ 千駄木の整体院

目標達成のために知っておきたい事 No.4無敵のマウス

前回の【No.3パブロフの犬】の続きです。

長くなりそうだったので分割しました。

 

ドーパミン・報酬系が生物の行動に

どのように影響するのか、もう少し見ていきましょう。

 

高圧電流をモノともしないマウス

アメリカの科学者による動物実験です。

【1953年 ジェームズ・オールズ&ピーター・ミルナー】

 

脳の報酬回路に電極を付けたマウスに二つのレバーを押させます。

交互に押す度に電極へ電氣が流れて、

マウスの報酬回路を刺激します。

 

刺激を得るルールを学習したマウスは、

狂ったように二つのレバーを行き来して、

くたびれて動けなくなるまでレバーを押し続けました。

 

食べ物が手に入るわけでもないのに、

エネルギーを使い切るまで動き続けたわけです。

この時に猫に襲われたらどうするのでしょう。

無益な上に、生命をリスクに晒す行動です。

 

さらに、

 

この二つのレバーの間に高圧電流が流れる金網を設置します。

触れるとバチッとなって衝撃と高温に襲われるやつです。

 

マウスはどのような行動を選択すると思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと、

 

バチバチする電流をモノともせず、二つのレバーを往復し、

足が焼けて動けなくなるまでレバーを押し続けたそうです。

 

脳に電氣刺激を与えただけで、

プロレスラー顔負けの無敵のマウスになったのです。

 

【補足】

その後、二人の科学者は、

報酬回路をより精密に調べて、

腹側被蓋野、側坐核、中隔、視床、視床下部…etcに

順番に電極を付けて実験を行なっています。

 

(この実験は、単にマウスがレバーを押すと電極へ電氣が流れる)

 

電氣を流す部位によってレバーを押す頻度に

かなりバラつきがあったようですが、

最大で1時間に7000回もレバーを押し続けました。

 

また、報酬系への刺激に夢中になっているマウスに

食べ物や水や発情期のメスを与えても、

全く興味を示さずに無視したと言います。

 

まとめ

何かのニュースで、

”数十時間ぶっ続けでゲームをやっていた人が死亡した”

というのを見た事があります。

 

その方の脳内では何が起こっていたのだろう。

 

マウスの実験は非現実的なものだろうか。

マウスが実験で経験した脳への刺激は現実では起こり得ないのか。

 

マウスとヒトでは全く異なるとは、言い切れそうもありません。

 

報酬系への刺激はドーパミンを産生させます。

ドーパミンの量は少なすぎれば無気力になりますが、

過剰になれば、まともに思考が働かなくなり、

実験のマウスのように特定の物事に狂います。

ヒドければ依存症になってしまいます。

 

そして、消費喚起が利益に繋がる現代社会では、

報酬系への刺激はあらゆる場面に応用されています。

 

ご注意を。

 

 

【報酬を期待させる様々なもの】

心理的報酬期待

・SNS

「更新されてるかも」「メッセージ来てるかも」「新しい情報があるかも」

・ゲーム

「次のレベルに行ったらもっと楽しいかも」

「クリアした時の氣持ちよさをもう一度」

・ギャンブル

「もし当たったら…」「次の1000円で当たるかも」

・無料〇〇

「タダでできる(もらえる)なんて」「浮いたお金で何かできるぞ」

・性的な広告、シンボル

 

物質による報酬系への刺激

酒、タバコ、清涼飲料水やジャンクフードに使われる化学物質、

覚醒剤や一部の精神病薬等