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バランスボディ 千駄木の整体院

おすすめ図書No.15 奇跡のリンゴ

タイトル 奇跡のリンゴ

「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録

著者 石川拓治

発行 幻冬舎

 

著者について

ノンフィクションライター。

木村さんへの一年半の取材を通して本書を書き上げた。

木村さんの畑の傍で執筆したという。

文章から木村さんへの敬意と愛が感じられる。

 

内容と感想

リンゴの無農薬・無肥料栽培で知られる木村秋則さんへの取材をまとめた一冊。

不可能と言われていたリンゴの無農薬・無肥料栽培への木村さんの挑戦が描かれています。

一時、テレビ等でもよく取り上げられていたので、ご存知の方も多いかもしれません。

 

原生種(ヨーロッパ)のリンゴは主に水分の代わりとして用いられ、

味は酸っぱく、サイズも小さい。

多くの人が”リンゴ”として認識している甘くて大きい、

現代のリンゴになったのはアメリカでの品種改良が行われてからです。

 

甘くて大きい果実の代償は、リンゴの木の生命力の低下でした。

病害虫に弱く、大量の農薬が不可欠になってしまいました。

 

そんな現代のリンゴの木と木村さんのやり取りの中に多くの氣づきを与えられます。

 

農業に関わる人が学べる内容かと思いきや、

現代に生きる多くの人々が目を見開かされる本です。

 

実際、テレビで木村さんを知った多くの人から、

農業関連ではなく人生相談の電話が掛かってきたそうです。

 

木村さんは自然と真剣に向き合っていく中で、

内観のような厳しい経験をして人間的エゴが崩れていったようです。

 

そのような境地に至った人に、多くの人は救いを見出すのかもしれません。

 

余談ですが、巻末の木村さんと脚立の写真は最高です。

読み終わった人には一層そのように感じられる事でしょう。

 

参考

【木村秋則オフィシャルホームページ】