クラニオセイクラル(頭蓋骨仙骨療法)・内臓マニュピレーション・タッチフォーヘルス・音叉療法
バランスボディ 千駄木の整体院

おすすめ図書No.12 生きる技法

タイトル 生きる技法

著者 安富歩

発行 青灯社


著者について

1963年、大阪府生まれ。京都大学を卒業後、大手銀行に勤める。

退職後は京大や東大で研究員や助教授を歴任し、学術研究の世界に入る。

現在は東大の教授。

私は2019年の参院選でれいわ新撰組から出馬した際の街宣で著者の事を知りました。

女性装をし、動物と子供を愛している。


内容と感想

私はこれまでにも、この本のテーマでもある”生きやすくなるヒント”や

”困難を乗り越える指南”系のいろいろな話を聞いたり、

本を読んだりしてきましたが、

これほどまでにシンプルかつわかりやすいものに出会ったことは無かったように思います。


暴力と狂氣とその隠蔽に覆われている時代に、

まともな感覚で生きていくことはなかなか困難です。


その息苦しさや生きづらさの理由、

または生きていく意味を知りたいと希求する人が増えてきました。

精神性の時代と言われる現代にベストマッチの一冊だと思います。



著者の言う「生きる」は、単に衣食住を充実させて命を繋ぐことではなく、

まともな感覚を持った一人の人間として成長していく、

というニュアンスが込められています。


これはとても深いテーマです。

このような話は、自分の内面や精神と向き合わせてくれます。


そして、その行為は往々にして、

人間誰しもが持つエゴや傲慢を呼び覚まします。


エゴが呼び覚まされると、

マインドの抵抗にあって頭の混乱が起こる場合があります。


私の場合、理路整然とした簡潔な文章にも関わらず、

意味が理解できず読み進めなくなり、

挙句にカクッと居眠りしてしまう場面がありました。


このような時は、著者の忠告通り、

お休みを入れながらゆっくり読み進めました。



文章や全体の構成はとてもシンプルで美しく、

著者の美的センスを感じ取ることができます。


また、ページ数も少なく、単に読むだけならサクッと読めます。

しかし、内容は奥深く、深遠なテーマを扱っているので、

人生の進捗に応じて何度も読み直すことになりそうです。


参考

安冨歩の演説 at 堺市役所前

2019年の参院選の時のすばらしい街頭演説。