発達障害特性を持つ者の日常の困り事や
困り事に対する対処法についての第二弾です。
今回は、特にADHD傾向が強い人に出やすい
過集中と抑止機能の弱さについてです。
少しおさらいしておきますが、
発達障害特性でよく挙げられる特徴は
定型発達の人でも当てはまる事ばかりです。
特徴が羅列された文章だけ読むと、
発達障害についてあまり詳しくない人のほとんどは、
「誰でもあるし、これが発達障害ならみんな発達障害じゃないか」
と思うのではないでしょうか。
一方、発達障害特性を持つ人が読むと、
「なんだこのよく当たる占いは!」と思うかもしれません。
定型発達の人は「まあ、そういう時もあるよね」レベルで当てはまるのに対して、
特性を持っている人は「しょっちゅう、いつも、デフォルトそれ」という感じでしょうか。
このシリーズの①でも書きましたが、
程度の問題が重要なポイントになってきます。
「年齢や知能の発達にそぐわない」とか
「周りの人が当たり前にできている事ができない、
もしくは、何とかできるが大変な労力を要する」
「(その性質について)対処はできるが、改善しない」等
その程度が日常生活に支障を来たし、
支援が必要なレベルになれば診断が付き、
精神障害者保健福祉手帳や自立支援制度の申請が可能になります。
このシリーズはグレーゾーンというタイトルの通り、
支援が必要な程ではないが、発達障害特性に関連する苦労や困難があり、
それを何とかしたい、理解を深めたいという方向けです。
(身近に苦労していそうな人がいるので理解したいという方にも役立つと思います)
発達障害特性を持つ人は、
ストレス耐性やメンタルが脆弱な一方で、
感性が鋭かったり、感受性が豊かな人が多い印象があります。
前頭前野の機能不全も合わさって、
何かに傾倒しやすく、走り出したらブレーキが効きにくい
という現象が起こるのかもしれません。
没頭する事自体に良いも悪いもありません。
それがどのような結果や将来を招くかが要点です。
自分の人生を発展させる事には大いに没頭し、
そうでない事はうまくコントロールできるように練習しましょう。