2022年7月1日
前回の【No.3パブロフの犬】の続きです。
長くなりそうだったので分割しました。
ドーパミン・報酬系が生物の行動に
どのように影響するのか、もう少し見ていきましょう。
アメリカの科学者による動物実験です。
【1953年 ジェームズ・オールズ&ピーター・ミルナー】
脳の報酬回路に電極を付けたマウスに二つのレバーを押させます。
交互に押す度に電極へ電氣が流れて、
マウスの報酬回路を刺激します。
刺激を得るルールを学習したマウスは、
狂ったように二つのレバーを行き来して、
くたびれて動けなくなるまでレバーを押し続けました。
食べ物が手に入るわけでもないのに、
エネルギーを使い切るまで動き続けたわけです。
この時に猫に襲われたらどうするのでしょう。
無益な上に、生命をリスクに晒す行動です。
さらに、
この二つのレバーの間に高圧電流が流れる金網を設置します。
触れるとバチッとなって衝撃と高温に襲われるやつです。
マウスはどのような行動を選択すると思いますか?